親子で観劇!

主に、観劇大好き(四季ミュージカルが多いですが、なんでも観る)の私と娘(小2)の観劇記録です。演劇好きな方、仲良くしてくださいね。

観劇記録7月13日 イッツフォーリーブス×東京ヴォードヴィルショー「てだのふあ」

www.allstaff.co.jp

 

紀伊國屋サザシアターはこけら落とし公演に行った劇場。

懐かしい…10年以上行ってない劇場に子どもと一緒に行けるとは感慨深いです。

段差がゆるやかなのに、とても観やすく、ゆったりできる劇場ですよね!

 

舞台は1975年の神戸。私が生まれた年。

終戦から30年経っているわけですが、それでも沖縄の人にとっての戦争がつい最近の記憶であることに驚きました。

沖縄の方のアイデンティティを私は心底理解しきれないとは思う。けれど、本州の勝手によって同じ国でありながら不利益を押しつけられ、辛酸をなめてきた人がいることを忘れてはいけないなと心に刻みました。

 

内容的に小学2年生には難しかったと思いますが、娘はそれでも楽しんだようです。

主人公のふうちゃんを演じたお姉さんの演技に感心したようで、「上手だったねぇ!」としきりいっていました。

確かに立派な主演女優だったと思います!

 

ミュージカルですが、お芝居がメインで、人物それぞれのキャラクターがかわいらしく、微笑ましかったです。

沖縄の民族衣装で歌っていた女性がとても美しい声で、聞きほれました。

 

映画「Girl/ガール」 思春期って…欧米の子育てって…

girl-movie.com

 

思春期はまだまだ遠い我が娘。

習い事の最中でも何かと私をちらちら見る娘。

彼女の世界の中心には私が君臨している。

…が、思春期でそれは大きく変化するんだろうなぁとこの作品を観て思いました。また、自分もこの頃、ララのように自分と親が別個の存在を意識したなと思い出しました。

 

主人公は美しいトランスジェンダーの少女ララ。

彼女は男性の肉体を持ちながらも、女性の肉体の美を追求するバレリーナになることを望んでいます。

文字通り血のにじむ努力をし、ペニスをテープできつく覆って隠し、心ないいじめにも耐えながらも、折れそうなはかない翼で上へ上へと飛んでいこうとする。

 

ララのお父さんはとても愛情深い人。

トランスジェンダーであるララを全面的に受け入れ、彼女のために引越しまでしてバレーの学校に入学させ、高い医療費を払ってホルモン治療も受けさせている。ララの家はお母さんがいないので、お金だけではなく、生活面、精神面もお父さんがすべてになっている。

それなのに、ララは練習が過酷であること、テープのこと、いじめのこともお父さんに頑なに打ち明けない。思春期の繊細な心がそうさせるのだろうし、誰よりも自我が強く、純粋だから、自分であることを妥協しないために一人で戦ったのだと思えた。男でもなく、女でもなく、たった一人の自分のために。優しい親の手を振り払うことが必要な時もあるんだなぁ…。

それはトランスジェンダーという大変な状況でなくても、人が対峙する普遍的なことだと思う。

親ができるのは、どんな結果でも子どもを受け入れ、手を握ってやるだけ。思春期は本当に大人の入り口なんだなぁと思った。

 

それから、お父さんを通してみえる欧米の子育てには驚いた。

日本だと父親は子育ての実務に関わらないくせに、支配的で強引なことが多いのに、ララのお父さんの寛容さ、寄り添い方は神の領域…。

日本だとそもそも親が子を変えるというスタンスでくるケースが多い。でも、このお父さんは助けになろうとしているけど、変えようって気持ちは一切ない。

これが男性でもできるなら、子育ては男性でも可能だってことだよね。

 

痛々しく美しすぎて、あーもうみてられない!という気持ちになりながら魅了された映画でした。

8歳と時間

今日宿題で時計の問題がだされた。

「何時何分」と時計をよむのは1年生の範囲だから娘も分かる。が、普段娘は時計を見ない、時間を意識していないため、〇時まであとどれくらいというのがまったく分かっていなかった…。やらせてない私が悪かったのだけど、散々「もう〇時だよ!」と急かすのは無駄だったんだなーと。実際、自分が毎朝何時何分に家を出るのかも把握していなかった…。

これはまずいと、彼女が毎朝何時に起きるか、何時何分に家を出るか、それまでどれくらいの時間があるかを話した。

「そうだったんだ!知らなかった!」

うわー…じゃあ、学校でも先生に言われるがまま、チャイムがなるからって動いてたんだ…。

「寝る時間は9時。(時計を指して)今何時?」

「8時40分」

「寝るまで30分もないね」

「本当だ!大変!」

そうしたら、いつになく急ぎだして、寝る支度をわき目もふらずすませ、9時前には寝室に行った!

こういうところは素直というか、単純というか…

 

実体験が伴わないと、知識もなかなか身につかないのね。

 

子どもミュージカルは年齢別で発表会をすべし

ミュージカル、演劇はそもそも多様な年齢層の登場人物が登場するほうが自然です。そのほうが作品としてはおもしろいかもしれません。

でも、子どもの情操教育として演劇を上演するなら子どもの年齢は分けたほうがいいと個人的には思います。(商業演劇ではなく、子どもの教育としての演劇の場合)

というのは、例えば小学校低学年と中学生とでは身体、精神、まったく違います。かたやまだ幼児に近く、かたや大人に近いです。となると、歌える楽曲、踊れるダンスのレベルにかなりの差があります。

それなのに、一緒に1つの舞台にでると以下のようにならざるを得ません。

・できないことが多い小さい子は、小さい子としての役割しか与えられず、出番が少ない。

・みんなでダンスする際、小さい子に合わせてダンスのレベルが下がり、大きい子には挑戦にならない。

・演劇の内容自体、小さい子に合わせて大きい子にとっては子どもっぽいと感じられる内容になる。

 

一方で、大きな子が小さな子の面倒が十分みられるなど、いい点もあると思います。しし、お互い差が大きいのに合わすことで実際は中途半端になってしまうように思います。

年齢の幅を狭く設定すると、子どもたちにその年齢で挑戦できる最上のことを思いきってやらせることができます。また、そうすることで、多くの子に活躍の場が与えられると思います。

思春期以降の子たちなら、児童文学より、大人になりつつある等身大のティーンを主人公にした内容のほうがみていてもおもしろいです。その時、その年齢だからこそ向き合える役やテーマがあるんじゃないかなと思います。まさに等身大の役はなつ輝きは特別です。

子どものためのミュージカル教室について私がおもったこと

※お断り

これは私のブログなので、ここで書くことは私見です。全ての人がそう思うわけではないです。かといって、誰かを貶める意図はありませんので、団体名については書きません。

 

娘をミュージカル教室に入れる時、深く考えていませんでした。

私はミュージカルが好きだし、娘もミュージカルが好きだし、歌が好きだしきっと楽しいだろうと考えただけです。

いざ探してみると、ミュージカル教室ってなかなかないです。

子役養成を目指すプロダクションのような団体は考えてませんでしたので余計だったかもしれません。

娘は不器用で、年齢に比べて幼いです。まだ自分の身体を思うようにコントロールできていないし、自分の興味に集中しやすいため、先生の指示を聞き逃すことが多いです。

一方で感受性が強く、自分が感じたことを表現する力には長けています。耳も良く、声も通る。だから、芝居や歌は年齢以上にできます。

でも、幼いんです…。だから、訓練ではなく、彼女が楽しく表現活動できる教室がいいだろうなぁと思っていました。

 

娘が所属している子どもミュージカル教室は、本当に彼女にピッタリだったと思います!

その教室の考え方は発表会をみればよく分かります。子どもミュージカルといっても、多くの場合、発表会では大人のキャストが出演します。大人が芝居をひっぱり、メインの楽曲を歌うことも少なくない。また、数人の演技、ダンス、歌がパーフェクトな器用な子ばかりにスポットライトがあたり、その他はその他大勢になります。

それが普通といえば普通なのですが…

台本を書いている娘のミュージカル教室の先生は繰り返し言っています。

「このお芝居には主役はいない。お話の中心になる人はいるけど、それだけ。みんなが主役なのよ」

その通りで、まず大人のキャストはまったく出てこないか、出てきても必要最低限の台詞しか言わず、数分のみの出演。歌唱、ダンスには参加しません。

さらに、芝居を引っ張る人物はいますが、他の人物にも役割が割り振られ、出ずっぱりにはならない。ソロを受けもつ人数も多い。

 

大人がやってしまえば楽です。大人はうまいので格好がつきます。できる子に多くの役割を負わせるのも同じことです。

しかし、それでは多くの子どもたちの力を引き出すことはできないと思います。

例え引っ込み思案で声の小さな子でも、音程が安定しない子でも、自分にスポットライトが当てれば驚くほど力を発揮します。

とくに高学年の子たちは大きく変化します。発表会の前まで、芝居に気持ちが入らず、傍から見ていて心配になるほどだった子も、芝居では憑き物が取れたように素晴らしい演技をみせてくれました。

そういう時の子どもの演技は、訓練された子役の演技のそれとはまったく違います。自分でその役を感じて、その役として発する真のある台詞だと思えました。これ、本当にまったく違うんです!

それから、高学年の子は大人が舞台に登場しないからこそ、リーダーとしての責任を感じて一生懸命やりますね。すごくよい経験だったと思います。

 

娘は先生が娘をみて当て書きしてくれた役でした。とびきり元気が良く、声が大きい、個性的な小さな子です。けっこう目立ってました!娘そのものなんで演技というよりは自だったと思いますが、本当に幸福な恵まれた舞台デビューで良かったなーと感謝しかありません。

 

それから、この教室、いじめとか仲間外れなどとは無縁です。子どもたちは、手を取り合う大切さをきちんと理解するようになるのです。発表会を経るのと絆はグッと強くなります。

 

子どもは大人の期待に応えることが得意です。早熟で聡い子は尚更。

でも、「こうやって」と言われてその通りできても多くの場合、先はないと思います。

大人がやってほしいことをやらせ続けると、子どもは自分で考えること、自分で自分を発見することもできず、自分だけの個性をもてなくなってしまうのではないでしょうか。

芸術系の習い事すら、算盤、公文と同じように、画一的な訓練にしてしまうのは日本人の悪い癖ですよね。子どもは自分のこうなりたい、こうありたいというもののために何かを学んだほうがいいと思います。別の誰かの意志ではなく。

8歳の誕生日はめぐさん尽くし…

ブログを放置しているうちに娘は8歳の誕生日を迎えました…。

2年生になり、5月には初のミュージカル教室の発表会を経た娘。ミュージカル熱は高まる一方です。

彼女は頻繁に観劇し、毎日のようにミュージカルの楽曲を聞いているせいか、単に主役になりたいというのではなく、こういうふうに歌いたい、こうありたいという具体的なセルフイメージがあります。

彼女が理想とする女優さんは濱田めぐみさん。

劇団四季で長年看板女優を務め、今もホリプトに所属し、著名なミュージカルの舞台で活躍されている女優さんです。

素晴らしいのはその歌唱力。空気を切り裂くように響き渡る歌声、音域の広さ、豊かな表現力、魅了される歌声の持ち主です。主役にふさわしい女優さんだと思います。

娘がめぐさんのファンになったのは四季の作品「ウィキッド」のCDから。娘が生まれる前の作品です。私は実はそれまで濱田めぐみさんを意識していませんでした。しかし、娘にはその歌声が衝撃だったようで、気づいたら「めぐさん、めぐさん」と言うようになっていました。

先日、「レ・ミゼラブル」で初めてめぐさんの姿を肉眼でみた娘。ファンティーヌ役の彼女の「夢やぶれて」、彼女の悲しく美しい演技に涙を流して感動していました。

そんなわけで、娘は濱田めぐさんは推しというか、憧れの人なので、8歳の誕生日のプレゼントは…

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濱田めぐさんのソロアルバム「カンパニュラ~花言葉「感謝」~」2枚組です!

 

めぐさんファンならもっていない方などいないでしょう、このアルバム。

劇団四季時代の曲から退団後の「ボニー&クライド」「カルメン」「ラブ・ネバー・ダイ」など幅広い曲が収録。彼女の魅力がつまったアルバムでございます。

今まで知らなかっためぐさんの歌にも出会えて娘は毎日のようにきいています。

この先、ずっと楽しめる有意義な誕プレでした!

 

そして、毎年その年を象徴するキャラクターケーキを注文するのですが、今年は…

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美しいでしょこれ!

ウィキッド」のエルファバ、グリンダ。絵画のように仕上がりました。

ふたりの目線に通う感情、ウィキッドの物語のすべてが凝縮されています!

 

おじからは娘の希望でレゴの「リトルマーメイド」が。というよりも、アースラ。レゴアースラのクオリティーがすごくて衝撃でした…。たこ足、髪の感じがこってる!例の契約書も再現…そして、美人!四季のアースラも美人でしたが。フランダーもかわいすぎました。

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そんな誕生日パーティーでした。

おめでとう!

 

母娘でドはまりしてます!宝塚の『エリザベート愛と死の輪舞』

去年、月組のライブビューですが月組、珠城りょうさんの『エリザベート愛と死の輪舞』でめでたく宝塚デビューをはたした娘。

はい、もちろん、ハマり、私も購入予定ではなかったブルーレイまで買いました。さらに初演の一路真輝トートのブルーレイまで…母娘で大フィーバー中です。

 

 

ミュージカルの名作って、ただでさ何度観てもまったく飽きない底なし沼。

その上、宝塚は20年以上前から様々な組み合わせでエリザベートを上演しているので見比べるのも楽しいんですよね!

正月をいいことに、もう4人のスターが演じる黄泉の帝王トート様に出会えました。

トート様は髪型、衣装がそれぞれ個性的なんですが、演じ方も違うのもおもしろい。

注目はエリザベートにふられた後の反応(笑)(彼は美形の黄泉の帝王ですが、何度もエリザベートにふられますw)

一瞬驚いた顔をしたもののほとんど感情を見せないトート様、気の毒なくらいガッカリしているトート様、誇りを傷つけられたと怒りを露にするトート様。それぞれで楽しいです。最終的にはどのトート様でもキャー!となっちゃうのが宝塚クオリティ。

やさしく髪をなでるトート様、腕を大きく広げて抱きしめるトート様、誘惑のまなざしをむけるトート様。いちいちかっこいいから、キャー!!私のトートさまぁ!!ってなるんですよ。

 

娘ははじめはりょうトートに夢中でしたが、次は一路トート様の気品あふれる美貌に夢中になり、今は春野トート様の威厳と美声に夢中…節操ないw

自分の個性で、自分の持ち味で演ずる醍醐味を分かってくれたかなぁ。

 

「私だけに」「最後のダンス」「闇が広がる」「愛と死の輪舞」だけではなく、皇太后陛下の嫁いびりソングもお気に入りで持ち歌増えました。

 

他にも教育的?効果があり、LaQでエリザベートの王冠を作って、「エーヤン!エリザベート!」を再現。

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エリザベート特有の言葉を辞書で調べることも。「かつおぶし」のあと、「がっか」の前ですw

 

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今週末は雪組公演の『ファントム』。今年初観劇にして初の東京宝塚劇場です!

楽しみであります!